掛軸と子供達 高志の七夕祭り
2011年08月31日
神埼市デジタルミュージアム かんざき@NAVI at 17:10 | Comments(0) | お祭り
8月6日、千代田の高志地区で行われた七夕祭りにお邪魔して来ました。
時代に即して
高志地区の七夕祭りは子ども達が主体のお祭りです。
準備から神事に至る全てを基本的に子供達が行います。
以前は、男の子だけで行われていたそうですが、近年子供の数が少なくなり、女の子も参加するようになったそうです。
残念ながら、前日までの準備を取材することは出来なかったのですが、参拝者の一人に伺うと、
「準備は8月に入ってからすぐ。提灯を干すことから始める。」
と教えて頂きました。
お供え物を頂きます
当日の朝、子ども達が2班に別れ、地区の家々を訪ねてお供え物を頂いて回りました。
ちなみに、こういった物が集まりました。
農家の方は自分の畑で取れた野菜を、非農家の方はこころざしをお供え物として用意されるそうです。
神社に戻って
神社に戻ってくると、神様や参拝者の為に隅々までお掃除です。
掃除が終わると、先ほど集めてきたお供え物を飾り付けます。
神様の前ではなく、拝殿の隅に台を置き、そこに並べられました。
なぜでしょうか?
実は、後ほどここに掛け軸が飾られます。
朝から集めていたお供え物は、この掛軸の前に置かれるものだったんですね。
笹飾り
七夕祭りと言うことなので、笹飾りは欠かせません。
拝殿の入口に2本、拝殿中央に1本の合計3本の笹を取り付けます。
さすがにここは親御さん達に協力していただきました。
その間、子供達は何をしていたかと言うと、お祭りで出されるジュースやおつまみの食券を作ったり、メニュー表を作成していました。
笹が立てられると、飾りつけです。
カエルかな?
しかし、ここでハプニングが発生。
大きな笹に対して、飾りの数が足りません。
急遽、公民館へ戻り、子ども達で手分けをして、追加の飾りを作りました。
子ども達の頑張りもあり、無事、笹飾りの完成です。
ここで休憩を挟んで、一時解散となりました。
総仕上げ
夕方に再び集まり、お祭りに向けての総仕上げです。
この地区の七夕祭りの特徴として、参拝者に対し先ほどの掛軸の絵について子供達が2人1組になって説明をします。
台本はこちら
この文章は昔からの言い伝えの文だそうです。
七夕星祭之図、織女と牽牛。
お祭り
日が傾き、お祭りが始まりました。
丁度この日は千代田でハンギー祭りが行われていたので、
「みんなお参りに来るやろうか?」
と心配されていました。
子供達は、参拝者が来られないうちに、一足先にそうめん流しで腹ごしらえ。
このそうめん流しの装置や露天は親御さん達が朝から一生懸命準備されていました。
さて、日が落ちて来ると、だんだんと参拝者が来られ始めました。
参拝者に掛け軸の説明です。
練習通りちゃんと説明できたかな?
参拝者はお参りが済むと、境内に用意されたスペースで楽しく談笑をされています。
お祭りも佳境に差し掛かると全員でビンゴ大会が行われました。
数字が発表される度に一喜一憂の大歓声でした。
こうして七夕祭りは大盛況の内に幕を閉じました。
皆さん一日お疲れ様でした。
夜遅くまでの取材となりましたが、区長さんを始め、子供クラブの父兄さん、宮総代さん他、地区の方々、ご協力ありがとうございました。