南北二つの観音堂。的の女子観音講
2011年08月08日
神埼市デジタルミュージアム かんざき@NAVI at 15:59 | Comments(0) | お祭り
7月23、24日の2日間に掛けて、神埼町的で女子観音講が行われました。
準備の様子から取材をさせて頂きました。ご協力、ありがとうございます!
準備の様子から取材をさせて頂きました。ご協力、ありがとうございます!
観音堂のお掃除
23日 午後3時頃、公民館の方に集合されました。
的地区では、今日の観音講に参加するのは小学生から中学2年生までの女の子たちです。
別の日(今年は8月20日)には、男の子だけで千燈籠が行われます。
それぞれ一番上の中学2年生が中心となり、世話役も、そのお母さんたちがされるそうです。
集合して最初の仕事は、観音堂のお掃除です。
的には北と南にふたつの観音堂があります。
以前は的の北と南に分かれて、別の日に観音講を行われていたそうですが、現在は的地区でまとまって行っているため、班をふたつに分けて掃除をします。
お堂脇の川でぞうきんを洗う姿も。
裸足になって川に入り、皆結構楽しそう?
約1時間半ほど掃除をして、お堂は綺麗になりました。
幕を掛けて準備完了です。
懇志願いとお参りのご案内
掃除が終わると、次は懇志願いに伺います。
地区のお宅を回って、豆を炊く際に使う砂糖とお志を頂き、明日の観音講へのお参りを案内します。
中学生がリーダーとなり、4班に分かれて回りました。
アパートなどは留守も多く、苦戦されていました。
懇志願いが終わると、今日の準備は終了です。
豆の袋詰め
次の日、午後1時頃から豆を袋詰めしていきます。
この豆は、世話役のお母さんたちが朝早くから炊いたものだそうです。
同じ量になるように瓶を使いながら、袋に詰めていきます。
詰めた豆は、さらに紙袋に一つずつ入れていきます。
ここでも中心となる中学生が、皆に指導しながらテキパキと進めていました。
みんなで協力し、約1時間ほどで豆を詰める作業が終了しました。
正確な数を伺っていませんでしたが、結構な数で300袋以上はあったと思います。
豆を売りに
袋詰めが終わると、近所や前もって頼まれていたお宅に豆を売りに行きます。
この日も暑い一日でしたが、場所を確認をしながら、訪問するお宅へ向かいます。
伺ったお宅で一枚撮らせて頂きました。ありがとうございます!
浴衣に着替えてお祭りへ
その後、女の子たちは一度帰って、浴衣に着替えて集合。
ご飯を食べて、お客さんを迎える英気を養います。
お客さんが来る前に、手順の確認をする姿もありました。皆、気合十分です。
お祭りの本番では、ふたつの観音堂で、お参りするお客さんをもてなします。
基本的に、低学年の子はお堂の中に座って待ち、参拝客に豆を売ります。
お堂の外では、高学年の子や中学生が、お茶を出したりおみやげを渡す役をします。
地区の方々が次々に参拝され、今日の観音講が地区でとても大事にされている事が伺えました。
両方のお堂に寄られる方も、多く見られました。
最後にスタッフも参拝し、豆を買わせて頂きました。
連日の取材へのご協力、重ねてお礼申し上げます。
南のお堂前(公民館横)に石造物の基礎と見られる物があり、熱心に拝まれている方がいらっしゃいました。お話を伺うと、元々は三界万霊塔だったようですが、30年ほど前に紛失、どうやら盗難にあったとのことです…
もし情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
また、的の地名について、以前地元で行わせて頂いた聞き取り調査においては、「ゆくわ」と「いくわ」の両方の呼び名があるようでした。
どちらが正式なものか、当方では判断しかねるため、明言を避けるように致しました。