神埼のえびすさん

2011年03月18日

 神埼市デジタルミュージアム かんざき@NAVI at 12:39 | Comments(1) | 調査
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神埼市のえびすさん


佐賀市は、市内のえびすさんの数が日本一と近年注目されましたが、私たちが調査している神埼市内でも、多くのえびすさんを発見しています。
今回は、その中でも珍しいえびすさんを1体(2体?)ご紹介します。

一石に2体彫られた七福神


旧長崎街道沿いにあるこちらのえびすさんですが、ひとつの石の左右に像がそれぞれ彫られています。
神埼のえびすさん
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2体の像は、現状でそれぞれ南と東を向いています。

まずは南向きのえびす像。左脇に鯛を抱えているのが分かります。
神埼のえびすさん
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こちらは東向きの像。調査当初はこちらもえびす像と考えていましたが、左手の形が袋を背負っているようにも見えませんか?こちらは大黒天なのでは?といった疑問もあるため、調査継続中です。
神埼のえびすさん
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ちなみに右斜めから見た写真、髭の生えたお爺さんにも見えませんか?風化した部分が他の形に見えたりと、石造物調査の面白いところのひとつです。
神埼のえびすさん
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裏面には制作時期と名前が彫られているようなのですが、石が剥がれてしまっています。
明治三十年代に造られたであろうこと以外は、残念ながら読み取ることができませんでした。crying
神埼のえびすさん
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彫られている文字(?は欠けて読み取れない部分)
明治丗???
   大???

上記の「丗」は三十の意味で、石造物に刻まれる文にはよく使われています。ちなみに、二十は「廿」です。
十に縦線をひとつ足すと廿(二十)、ふたつ足すと丗(三十)のようになるので覚えやすいですね。

それにしても、1石で七福神がふたつ彫られているのはとても縁起がいいですね!これで開運間違いなしsign02

タグ :調査神埼町

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この記事へのコメント
普段、なにげなくみている風景も、分かってないことって多いんですね~??びっくり!
Posted by たけ at 2011年04月15日 09:26
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