詫田東分のふなんこぐい

2012年03月26日

 神埼市デジタルミュージアム かんざき@NAVI at 17:05 | Comments(0) | 行事
昨年の12月12、13日、詫田東分のすこやか会の忘年会にお邪魔しました。

詫田東分のふなんこぐい
この忘年会には、今ではなかなか見られない郷土食「フナのこぐい(※1)」が出されます。
昭和中期まで、農閑期に堀の水を最小限にし、たまったゴミ(泥など)を汲み上げる「堀干し」が行われていました。
そのときに獲れる川魚を「こぐい」や「ひぼかし(※2)」にして各家庭でよく食べていたそうです。
圃場整備後、堀干しが行われなくなり、フナを食べなくなりました。
しかし、詫田東分では、平成3年に、堀のフナを獲って「こぐい」にして皆に配ることを思いつき、翌年から、すこやか会の忘年会の料理として作るようになり、今年で20年目を迎えます。
※1 フナを昆布で巻き、約12時間煮込む料理。
※2 かまどの上に吊り下げて、燻製にしたもの。


ふなんこぐいができるまで


詫田東分のふなんこぐい
詫田東分区長さん提供写真・堀干しの風景
堀(クリーク)の水を抜き、フナを獲ります。
詫田東分のふなんこぐい
貯水池で泳ぐフナ
一週間、貯水池で泳がせ、泥抜きをします。
詫田東分のふなんこぐい
貯水池から公民館にフナを運び、男性の方が、慣れた手つきで次々にうろこを取っていきます。

その頃、女性の方はフナと一緒に煮る里芋・大根・昆布の用意をします。
詫田東分のふなんこぐい
「スメ」と呼ばれる調味料です。これは、味噌を炊いてこしたものです。
詫田東分のふなんこぐい
何故そう呼ぶのかは定かではありませんが、八女・筑後では、汁とかスープのことを「スメ」というそうです。

詫田東分のふなんこぐい
なべに具財と調味料を入れ、一晩煮込みます。

淡白なおいしさ


詫田東分のふなんこぐい
完成した「フナのこぐい」です。ここでは、鹿島のように昆布でフナを巻きません。
私たちも試食しました。
少しにおいにクセはありますが、身は淡白でおいしかったです。

詫田東分のふなんこぐい
詫田東分すこやか会のみなさま、2日間に渡る取材協力ありがとうございました。



同じカテゴリー(行事)の記事画像
神埼市歴史講座を開催します。
第4回伊東玄朴生誕祭を開催します。
平成28年度 神埼塾講座を開催します。
志波屋の千燈籠が行われました。
伊東玄朴生誕祭が開催されました。
伊東玄朴顕彰会設立記念式典・記念講演・シンポジウムを開催します。
同じカテゴリー(行事)の記事
 神埼市歴史講座を開催します。 (2018-02-04 09:54)
 第4回伊東玄朴生誕祭を開催します。 (2017-01-11 16:35)
 9月の行事予定をお知らせいたします。 (2016-08-26 14:16)
 8月の行事予定をお知らせいたします。 (2016-07-26 19:55)
 7月の行事予定 (2016-07-01 09:34)
 平成28年度 神埼塾講座を開催します。 (2016-06-06 14:46)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

< 2024年11月 >
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30