和尚による厄払い 大石の理趣分さん
2011年07月27日
神埼市デジタルミュージアム かんざき@NAVI at 12:17 | Comments(2) | 行事
7月10日、千代田の大石地区で行われた理趣分さんという行事にお邪魔してきました。
名もない橋にも・・・
この大石地区なのですが、他とはちょっと違う、ある地理的特長があります。
何かと言いますと、地区の中央にあるこの小さな橋。
地図上に名前は記載されていませんが、地区の方にお伺いしたところ「両国橋」と呼ばれているそうです。その昔、この橋で蓮池藩と佐賀本藩とが分かれていたと言うことでした。
なぜ集落を分断するように両藩の境があったのかは分かりませんが、(どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、準備室までご一報ください。)お祭りなどの行事も東西別々に行われていたようで、昭和40年頃、東西大石が統合するまでその名残が残っていたそうです。
言われないと分からない普通の橋なんですが、謂れや歴史が隠れているんですね。
夏に向けて
この行事は以前ご紹介した「ひと祈祷」と同じく疫病除け、健康祈願を目的としたものだそうです。大きな違いとしては宮司さんではなく和尚さんが来られて、お経を唱えられます。この行事は元々西側の行事だったそうでが、東側の人も参加すると言うことでした。
本来はお寺で行われるそうですが、公民館が出来てから公民館で行われてきたようです。
和尚さんは「大石の人はその辺が非常に寛大で。」とおっしゃっていました。
縁の下の力持ち?
今回もいつものように準備段階から取材をさせていただきました。
この日も暑さが厳しい中、お母さん達が一生懸命準備をされています。
特に料理の内容は決まっていないと言うことだったのですが、アスパラは地元で貰ってきたものだそうです。
牛肉もおいしそうに出来ました。
以前は鱈と一緒に煮付けていたそうですが、現在はごぼうと一緒に煮付けるそうです。
和気藹々とおにぎりを作られていたのがとても印象的でした。
配膳前だったのですが、これで完成ということで写真を撮らせていただきました。
厄払い
さて、行事が始まりました。和尚さんがお経を唱られ、箱から分厚い経典(理趣分)を出して来られました。
その後パラパラと捲られて参拝者の肩を「バシッ」と打ち、
参拝者全員の肩を打ち終わると行事は終わりを迎えます。
取材はここまでだったのですが、皆さんはこの後、地区での話し合いをされるとのことでした。
突然の取材でしたが、快く取材に応じていただき、ありがとうございました。
今月は取材させて頂いている行事が多く、ブログでのご報告が遅れ気味になってしまっています
ひとつひとつ、極力丁寧にご紹介させて頂きたいと思いますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
この記事へのコメント
「理趣分さん」
漢字が読めなかったのですが、
ネットで調べて、「りしゅうぶん」で、大般若理趣分というお経のことでしたね。
*脊振の写真 掲載ありがとうございました。佐賀市、福岡市も撮ったのですが、写真だとスケールがわからなかったので、1枚にしました。
漢字が読めなかったのですが、
ネットで調べて、「りしゅうぶん」で、大般若理趣分というお経のことでしたね。
*脊振の写真 掲載ありがとうございました。佐賀市、福岡市も撮ったのですが、写真だとスケールがわからなかったので、1枚にしました。
Posted by よねりん at 2011年07月27日 14:52
よねりんさん
いつもコメント頂きありがとうございます。
写真も、投稿頂きありがとうございます!
空の青さや山の緑が映える、とても夏らしい写真を頂けました。
いつもコメント頂きありがとうございます。
写真も、投稿頂きありがとうございます!
空の青さや山の緑が映える、とても夏らしい写真を頂けました。
Posted by 神埼市デジタルミュージアム準備室 at 2011年07月27日 18:27